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地球の鉱物コレクション

地球の鉱物、宝石、半貴石などの鉱物図鑑としての情報と、隕石や化石、鉱物の採集や探し方、感想など。
宝石や金属、貴石、ちょっと面白い鉱物や、鉱物の採集方法の情報。鉱物学、物理学、自然科学などをユル~く紹介しています。

Admin
プロフィール
鉱物が好きな猫

管理人:黒芒
性別:女性
年齢:秘密☆

アクセサリーに加工されたサン宝石より、天然石や原石みたいな地球や宇宙の息吹きが感じられる鉱物が好き。
鉱物学に関しては全くの素人。
10代の頃に愛読した鉱物事典とネットで得た知識と情報を、自分なりにまとめてみたくなって、このブログを作りました。
ネット上の鉱物館、鉱物・宝石広場を目指しています。

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鉱物の劈開とは

劈開。うん。また難しい漢字が出てきた、読めない。(苦笑)
あなたは読めましたか?劈開。

調べた結果~。
劈開は「へきかい」でしたっ。


劈開はやたら難しい漢字ですが、鉱物の重要な要素です。
というか、鉱物関係ってやたらに難しい字が多い気がします。まぁいいけどさ。
劈開、ちなみに英語では「cleavage」といいます。
劈開とは、鉱物の特定の方向への割れやすさを表す、鉱物学の用語です。
劈開は、ナイフとかの刃物を鉱物に当てて、刃物で鉱物の表面をそぐようにすると、パッと開くように割れる・・・・というのが、元々の意味。
劈開の「劈」は「さく」とも読むのでした。

劈開は言い換えると、鉱物によって規則正しく、一定方向に割れる性質があるということです。
同じ鉱物であれば、採掘場所が違っても、不純物が混じって色や結晶の形が変わっていても、必ず同じ方向に劈開・・・・同じ方向の面に、割れます。

劈開で一番有名な鉱物は、雲母でしょうか?
雲母は「千枚はがし」とも言われる鉱物
雲母は、非常に薄くはがれやすく、指で劈開に沿って何枚でもはがすことができます。まさに千枚はがし。
雲母の劈開は一方向です。
劈開の鉱物としては方解石も代表選手で、劈開は三方向。
方解石はとても割れやすくて、割れると必ず綺麗な平行四辺形になります。どんなに細かく割っても、この形が崩れることはありません。
劈開以外の方向には割れません。
雲母も方解石も、それだけ完全な劈開を持っている鉱物、という言い方をします。

鉱物と劈開については、もうちょっと書くことがあるんですけど、それはまた次の記事で。


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鉱物の分類 非金属光沢

鉱物の分類方法に、「光沢」も重要な要素だと、前の記事でお話ししました。
鉱物の光沢には、金属光沢と非金属光沢があることも。
鉱物の非金属光沢は、6つの種類に分けられますので、順を追って説明してみますね。

1.鉱物のガラス光沢
ガラス光沢は、古い時代には玻璃光沢(はりこうたく)といいました。
玻璃は、硝子の和名。古い呼び方です。
鉱物の非金属光沢には、ガラス光沢が一番多いです。
ガラス光沢の鉱物は、石英。石英は水晶が含まれるグループです。玻璃は、水晶の古語でもあるんですよ。
ガラス光沢の鉱物は他にも、長石、蛍石などです。

2.鉱物の樹脂光沢
樹脂光沢は、硬質な光を放つガラス光沢に対し、どこか温かみのあるなめらかな光沢です。
樹脂のような、有機的・やわらかな感じ。
樹脂光沢は、琥珀(コハク)、硫黄、滑石などです。
琥珀は樹脂が変化したものですものね。

3.鉱物の脂肪光沢
脂肪光沢は、脂ぎった感じの光を放つ鉱物です。
脂肪光沢は、テラテラと油を塗ったみたいな光り方をします。
脂肪光沢が見られるのは、蛇紋石(じゃもんせき)、玉髄(ぎょくずい、カルセドニー)などの鉱物です。

4.鉱物のダイヤモンド光沢
ダイヤモンド光沢は、そのままダイアモンドのようにキラリン☆ギラッ☆と光る鉱物です。
とはいえ、原石の段階ではそこまでキラキラしていない鉱物が普通です。
ダイヤモンド光沢には、ダイアモンド、ルチル(金紅石)、錫石なんかがあります。

5.鉱物の真珠光沢
真珠光沢は真珠のようになめらかで、やわらかい光沢を持つ鉱物です。
完全な劈開性がある鉱物では、劈開面の方向から見ると、真珠光沢が見られる場合もあります。
真珠光沢の鉱物は、白雲母、魚眼石などです。

6.鉱物の絹糸光沢
絹糸光沢は、繊維状の結晶をした鉱物が平行に固まっている時に見られる光沢です。
繊維状の結晶が絹糸の束のように見えるため、そう呼ばれます。
絹糸光沢には、石綿や繊維石膏などの鉱物があります。

鉱物の非金属光沢の分類は、以上です。
鉱物学でも採用されている分類法だけど、何て言うか、かなり感覚的ですよねー。
ガラス光沢とダイヤモンド光沢なんて、今一つ違いがピンと来ませんよ。
だから厳格な線引きはなくって、すべての鉱物がどれかの光沢に分類されるかというと、そうでもないみたいです。

鉱物は、同じ種類でも成分や結晶方法が異なれば、違う光沢を見せるものもあります。
鉱物は成分の比率が違うと、色や光沢も変わるもの。
鉱物の光沢による分け方は見た目に分かりやすいし、便利なんですけど、それだけで鉱物の種類を特定するのはちょっと無理かもしれません。
特に初心者のうちは、どの分類に入れるか悩んでしまいますよね。
鉱物の鑑定眼を養うには、とにかくたくさんの鉱物に見て、触れて、鉱物の光沢の特徴を覚えて行きます。
鉱物も要は慣れです、経験です!
・・・・・って、私もぜんぜん鉱物の初心者なんですけどね(笑)

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