地球の鉱物コレクション

鉱物、岩石のうち深成岩は、地下の深いところでマグマがゆっくりと冷えて固まってできます。
その生成の最後に、炭酸ガスや水分、各種の元素などが時間をかけて濃縮されていきます。
炭酸ガスや水分は、岩石の中に大きな空洞を作り、鉱物が成長する空間となります。
ペグマタイトはこのような産状をいいます。
岩石の中に大きな空洞ができる分、水晶や長石、石英などの鉱物は、その空洞の中でのびのびと美しく成長してゆきます。

深成岩のなかでも、鉱物は花崗岩に生まれることが多いです。
そのため、ペグマタイトと言えば一般的には「花崗岩ペグマタイト」を指します。
花崗岩ペグマタイトは「巨晶花崗岩（きょしょうかこうがん）」とも呼ばれます。
他の種類の深成岩のペグマタイトも存在はします。

花崗岩、深成岩はマグマがゆっくりと固まった岩石。
マグマは岩漿（がんしょう）ともいって、ケイ酸混合物です。
花崗岩ペグマタイトの産状で生まれる鉱物は、珪酸を主成分とする鉱物です。
花崗岩からは、緑柱石、電気石、雲母、トパーズ、ガーネット（柘榴石）、フローライト（蛍石）などのさまざまな美しい鉱物が生まれ、育ちます。

 

ペグマタイト鉱床は、日本にもあります。
日本三大ペグマタイトと呼ばれるのは、福島県・石川町、岐阜県・苗木地方、滋賀県・田神山です。


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