地球の鉱物コレクション

スカルンは、石灰岩などの堆積岩が地殻運動によって陸地の地下に取り込まれ、そこにマグマが入り込んで接触すると、変成岩となります。その変成作用がスカルンです。
スカルンで生まれる鉱物をスカルン鉱物といいます。
マグマから珪酸や鉄、アルミニウムなどの成分が石灰岩に移動し、石灰岩のカルシウムと反応して鉱物ができるのです。
石灰岩はサンゴ礁の死骸が堆積した岩石。
岩石がプレート運動により陸地まで移動して、変成作用を受けて、そこに鉱物ができる。
鉱物の大きなスケールを感じさせるお話です。

スカルン鉱物で最も一般的なのは、石灰岩がマグマの高熱によって変成作用を受け、大理石が生まれるというもの。
大理石は、その生まれをたどると海に行きつくんですね。
大理石にアンモナイトなどの化石がたまに入り込んでいるのは、海から来た鉱物だからとも言えるでしょう。



スカルンには、石灰岩に花崗岩マグマが接触するケースが多いです。
石灰岩はマグマの熱により、結晶質石灰岩に変わります。
石灰岩の主成分は炭酸カルシウム。
花崗岩の主成分はケイ酸分。
スカルンは、石灰岩と花崗岩の成分が結びついたケイ酸カルシウムを主成分とした、柘榴石（ガーネット）や緑簾石（りょくれんせき）、珪灰石（けいかいせき）など、多様なスカルン鉱物を生み出し、成長していきます。


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