鉱物学の「
節理」とは、岩石に見られる規則的な割れ目の中でも、両側にずれがないもののことを指します。
鉱物の
節理は、地殻変動やマグマの冷却に伴って生じる割れ目です。
鉱物の
節理はあくまで両側にずれのないものだけを指して、ずれがある場合は「断層」といいます。
節理とは、溶岩がゆっくりと冷却されることで体積が縮小し、あるいは地殻変動が起き、その分が空洞になって割れ目として現れたものをいいます。
節理は溶岩や地殻運動が作り上げた、自然の芸術。
各種の
節理は世界中でさまざまな景観地を描き出しています。
鉱物の
節理には、4つの種類があります。
節理について、以下、順に説明をしていきますね。
-----
1.
柱状節理(ちゅうじょうせつり)
柱状節理は節理のうちでも最もポピュラーな
節理です。
柱状節理とは、岩石が柱のようになった
節理のこと。
柱状節理の柱は六角柱がいちばんよく見られますが、少し珍しい
柱状節理として五角柱や四角柱の
柱状節理もあります。
柱状節理とは、
節理の割れ目が外側から内側へ伸びることで生じます。
柱状節理の特徴は、マグマが冷えていった面に垂直に発達することです。そのため柱のように割れ目がはいるのです。
柱状節理は玄武岩質の鉱物に多く見られます。
有名な
柱状節理では、国の天然記念物に指定されている、兵庫県の玄武洞などがあります。
----
2.板状
節理(ばんじょうせつり)
板状
節理とは、岩石が板状になった
節理のこと。
板状
節理は、柱状
節理が垂直に発達したのに対し、水平に
節理が発達したものをいいます。
板状
節理は溶岩が流れて冷えていく時、地面との摩擦で固まろうとする外側と、流れ続けようとする内側との間に力が加わって割れ目になったものです。マグマの冷却面に平行、という言い方をします。
板状
節理は安山岩質の鉱物にしばしば見られる
節理で、鉄平石などが有名です。
----
3.放射状
節理(ほうしゃじょうせつり)
放射状
節理とは、岩石が放射状・・・・表面から内側に向かって割れ目が走っている
節理をいいます。
放射状
節理は、高温の溶岩が空気に触れて冷やされるとき、冷却面の表面から内側へ割れ目が入ってできます。
放射状
節理は玄武岩質の岩石によく見られ、天然記念物として北海道の根室車石があります。
----
4.方状
節理(ほうじょうせつり)
方状
節理とは、岩石が直方体、ブロック状に割れる
節理です。
方状
節理は生じた
節理が発達し、
節理の間隔が開いている箇所が浸食されずに残り、ブロック状の姿を見せることでできます。
方状
節理は花崗岩質の岩石、鉱物に多く、四角いブロック状で割れることから柱状
節理と区別されています。
有名な方状
節理には長野県の寝覚ノ床があり、ここは名勝地に指定されています。
----
以上、
節理についての簡単な説明でした。
もっと詳しいことは、鉱物や石材のサイトで調べてみて下さいね。
記事が参考になったり、面白かったりしたら応援クリックお願いしますね。
PR