鉱物の硬さを計る時には、
モース硬度計というのが使われます。
モース硬度計とは、
鉱物や宝石の硬さを示す値としてよく登場するので、ご存知の方も多いでしょうね。
モース硬度計の発明者は19世紀初めのオーストラリアの
鉱物学者、フリードリヒ・モースさん。
モース硬度計とはもろに彼の名前から取られました(笑)
鉱物の
モース硬度計は「計」とかついてる辺り、何やら
鉱物の硬度を計るシステムとか機会とかを思い浮かべがちですが、実態はとってもアナログです。
モース硬度計は単純に、
鉱物を硬度順に並べて大まかな基準にしているだけなのです。
だから
モース硬度計というよりは「
モース硬度表」くらいの名前にしとけばよかったのに、モースさんかっこつけたな、という感じです。
さて、それでは
モース硬度計の測定方法をご紹介しましょう。
それは、またとってもシンプル。ある
鉱物の硬さを知りたいとき、ためしに
モース硬度が7の水晶(石英)を持ってきて、その
鉱物にぶつけたりこすり合わせたりします。
で、その
鉱物の方に傷がつけば
モース硬度が7よりも低いということになり、水晶の方に傷がつけば、
モース硬度は7よりも高いということになります。
もしその
鉱物に傷がついて
モース硬度が7より低いということになったら、もひとつ
モース硬度が低い6の正長石(氷長石)でもう一度こすってみます。
そこで正長石の方に傷がつけば、その
鉱物の
モース硬度は6と7の間ってことになります。もし
モース硬度6の正長石でもその
鉱物に傷がつけば、さらに
モース硬度を下げて同じように試していきます。
ちなみに、
モース硬度は整数と0.5刻みで表記されます。3.256とかそういうのはありません(笑)
鉱物の
モース硬度計、
モース硬度については、まだいろいろあるので、次の記事から少しずつ書いていきますね。
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